経営トップの率先利用から全社展開へ: CTCグループのHELPO導入事例

写真左から:伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 大井さん、永井さん、奥城さん、三平さん
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)では、2019年度に健幸宣言を行い、中期経営計画と連動した健康経営の強化に取り組んでいます。
コロナ禍で在宅勤務が増える中、社員のセルフケア能力向上と健康リテラシーの向上を目的に、24時間365日医療者のサポートが受けられるヘルスケアアプリ『HELPO(ヘルポ)』を導入。
導入から2年を経た現在、社員の健康相談のハードルを下げ、グループ会社全体の健康支援体制の強化に繋がっています。
今回は、CTCで健康支援に携わる担当者の方々に、導入の背景や効果についてお話を伺いました。
お客さま情報

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社は、クラウド・AI・データ分析・サイバーセキュリティなどのシステム構築サービスを提供しています。ITライフサイクル全体をサポートし、通信、金融、商業、製造など多様な産業分野で豊富な実績を持つ総合ITソリューションプロバイダーです。コンサルティングからシステム構築、運用・保守まで一貫したサービスを展開しています。
https://www.ctc-g.co.jp/company/大井さん:
CTCでは2019年度に健幸宣言を行い、中期経営計画と連動し健康経営を強化するフェーズに入りました。HELPO導入の背景には、社員の定期健康診断における有所見者率の改善やパフォーマンスの向上、欠勤の低減、個人・組織の健康維持・増進を図りたいという狙いがありました。当時、コロナ禍にて社員のセルフケア能力向上が求められる中で、不調・不安が生じた際に時間や場所を気にせず、健康医療相談およびオンライン診療※ができる基盤としてHELPOを導入しました。
永井さん:
多くの社員が健康医療相談のチャット機能を活用しています。困った時、24時間いつでも医療従事者に相談できる点が特に好評です。当初はアプリを利用した健康相談に抵抗感があるのではと懸念していましたが、20代~30代だけでなく、40代、50代の社員も気軽に相談利用できている点は予想外でした。身体の症状に関するご相談でよく利用していると社員からも聞いていますが、睡眠や食事をテーマにしたセミナー実施後は、睡眠や食事に関する相談が増えていると聞いています。

大井さん:
実際に健康相談チャットを利用してみると、ちょっとした空き時間を活用して気軽に相談ができる利便性を実感しました。相談途中でも一時中断ができるので、休憩などの合間にチャットを続けられなくなった場合でも後で相談の続きから途切れず再開できる点は非常に助かりました。 当初は社員本人の健康問題に限定した活用を想定していました。実際には、家族の健康や介護に関する相談、さらに子どもの突発的な夜間の体調不良など幅広いケースで活用した社員の声を聞いています。医師・看護師・薬剤師などの医療専門家から相談のハードルなくすぐにアドバイスを得られることが評価されています。
永井さん:
健康支援室が対応している社員からの健康相談は、主に社員本人の相談が中心です。HELPOでは社員を含む家族の相談ができ、子育て中の社員からの小児科相談や妊娠期の相談なども多く寄せられているようで、活用の幅広さが際立っています。
永井さん:
治療をすすめてもなかなか受診行動につながらなかった社員に 産業医がHELPOのオンライン診療の活用をすすめたところ、受診に繋がったケースがありました。受診が面倒と感じている方に、HELPOのオンライン診療は選択肢の一つとして提案するのも有効だと思います。

三平さん:
当時の柘植社長(現取締役会長)が以前からHELPOを利用されていたことが、社内への浸透に大きく貢献しました。HELPO導入時に公開した柘植会長のインタビュー動画で、日ごろからオンライン診療を有意義に活用しており、おすすめだとお話されたことで、躊躇しがちなオンライン診療の利便性について全社的な理解が深まりました。
柘植会長は特に、多忙なスケジュールの合間に予約が取れ、診察を受けられる柔軟性や、希望する薬局へ薬が迅速に届けられるサービスの質を高く評価していました。通常の診療では薬を受け取るにも時間がかかるケースが多い中、オンライン診療では処方箋が連携されてから短時間で薬が入手できる点が、特に大きなメリットとして認識されていました。このように、経営層自らが活用し効果を実感していたことが、グループ全体への展開を後押しする重要な要素となりました。
三平さん:
CTCでの導入実績を基盤として、健康経営に取り組むグループ会社が増加してきたことから、CTCグループ全体に同様のサービスを展開することとなりました。健康支援室の看護職がリードし各グループ会社の経営層や安全衛生委員会などで情報共有を行い利用促進しました。各グループ会社からも導入することで社員の健康リテラシー向上に繋がるサービスが提供でき「ありがたい」という声が多く寄せられています。
私自身はCTCの人事総務業務を担当する立場ではありますが、健康支援室はCTCグループ会社の社員を含めた包括的な健康支援を考慮しています。社員の視点では、CTCの社内イントラネットにアクセスすると、各グループ会社が横断的に閲覧できる統一された健康支援室専用ページが提供されているため、誰が見ても同じ健康支援の情報が提供されています。この点がグループ全体に同一サービスを展開する意義であり、HELPOは社員にとって公平感と安心感の両面で価値があります。

永井さん:
カスタマーサクセスチームにはCTCグループの健康課題に適した健康増進支援策の提案や、社員に向けた健康情報の提供など様々な支援をいただいています。2024年9月に開催した健康測定イベントでは、HELPOブースの設置、管理理栄養士による栄養相談の実施をお願いしました。

これまで、イベントやセミナーは、健康支援室の看護職が企画し資料作成していましたが、経験豊富な専門家に協力いただけることで、より質の高いものとなり業務負担の軽減にも繋がっています。
今まで定期的なミニセミナーやウォーキングイベントの開催などを実施してきましたが、特に印象に残っているのは、管理栄養士によるセミナーです。CTCグループ の健康課題として朝食欠食率の高さがあり、朝食のメリットについてセミナーを依頼しました。朝食摂食を習慣化する工夫などわかりやすい資料と説明により、参加者からも好評でした。
奥城さん:
私たちはHELPOをCTCグループ社員の健康管理アプリとして、今後も社員とその家族に寄り添う頼れるツールと位置づけ継続的に活用したいと考えています。
HELPOに期待することとしては、社員のニーズに合った、より多くの健康情報の管理ができるようにブラッシュアップいただきたいです。例えば、食事記録を入力すると食事や食生活改善のアドバイスが受けられるなどの機能。女性社員向けには月経管理機能や社員がより利用したくなるような機能も含め、健康情報を一元管理できるアプリへと更に進化することを願っています。
また、企業価値向上のツールとして、社員やその家族だけでなく取引先も含めた健康経営に貢献するプラットフォームへの発展も視野に入れていきたいです。定点的に効果追跡し検証とフィードバックがある機能や、当社の健康課題を共同で分析し提案いただけるような社員のみならず企業への支援機能の充実が実現すれば、より包括的な健康経営の推進が可能になるでしょう。
※診療等はヘルスケアテクノロジーズの提携医療機関が行います
会社概要

社名
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
事業内容
クラウド・AI・データ分析・サイバーセキュリティをはじめとするシステム販売・構築サービス。コンサルティングから運用・保守までのITライフサイクル全体にわたるサポート。科学・工学系ITサービスの提供。
従業員数
単体 5,983名、CTCグループ 12,222名
導入時期
2023年4月
今回お話を伺った担当者の皆さん

写真左から:伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 大井さん、永井さん、奥城さん、三平さん
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 人事総務本部 人事総務部 健康支援室 課長
三平 暁弘さん
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 人事総務本部 人事総務部 健康支援室 看護師
永井 貴子さん
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 人事総務本部 人事総務部 健康支援室 保健師
奥城 里香さん
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 人事総務本部 人事総務部 健康支援室
大井 美由紀さん
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